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- 2018/01/10
- 美容コラム
『肌が弱い人もOK? ノンジアミンカラーって何?』
『肌が弱い人もOK? ノンジアミンカラーって何?』
肌が弱い、かぶれやすい、アレルギー体質などといった不安がある方に適したカラー、それがノンジアミンカラーです。ジアミンが入っていないノンジアミンタイプの場合にはジアミンによるアレルギーが起こる心配はありません。
しかし、すべての方にアレルギーが起こらないというわけではありません。
ヘナやヘアマニキュアでさえ、アレルギー反応を起こす可能性が全くないということではありません。ヘナの場合は天然の草からとれる染料で安全なものと思いがちですが、植物アレルギーのある方にとっては、当然アレルギーを発症してしまう可能性があります。
■ジアミンとは?
酸化染料と呼ばれている一群の染毛成分の中で、特にアレルギーを発症する頻度が高いといわれているパラフェニレンジアミンを略してジアミンといいます。
パラフェニレンジアミン以外にも化学名にジアミンとつく酸化染料は多くあります。一般的にジアミンと呼ぶ時は、パラフェニレンジアミンのことになります。
■ジアミンの何が悪いの?
ジアミンはそれ自体が有害性を持っているので、アレルギー反応を引き起こす原因になります。それだけでなく、酸化剤と混ぜた時にできる物質にも有害性があるとされています。
昨今、多くの国ではジアミンの中の一部が使用禁止になっています。2011年にEU諸国では発がん性の危惧からPPDA(パラフェニレンジアミン)の一般向け使用が禁止されました。
■ノンジアミンの長所
〇肌に不安のある人もヘアカラーを楽しむ事ができるようになりました。
今まで肌の弱い人の場合にはマニキュア、またはヘナでしか対応することができませんでした。しかも、どちらも明るい色には限界がありました。
※ヘナの場合は、ナチュラル、ニュートラル、ゴールドのみがノンジアミンです。
〇ノンジアミンなのでジアミンによるかぶれ、かゆみなどのトラブルはまったくないです。
〇アルカリが非常に低いのにトーンアップができます。
〇専用2剤を使用し刺激緩和成分を多く入れることで、過水反応時の刺激であるチクチク・ピリピリ感などをやわらげます。
〇頭皮前処理剤を使用することで、アルカリと2剤の刺激を緩和します。
〇透明感のあるクリアな色彩が可能になりました。
〇抜群なツヤと手触り感があります。
〇褪色が少ないです。
■ノンジアミンカラーの短所
今までのカラーとは全く違います。色の数に限界があるので暗い色は出ません。普通の白髪とは違いますが、明るい白髪染めとしてお使いいただけます。
■ノンジアミンなのになぜ染まるのか?
ジアミンもノンジアミンも染まる原理は、基本的に同じです。今までは、ジアミンを使うことで意図どおりの色を表現していました。この色づくりにはジアミン以外にはありませんでした。
そこで色素量を増やしたり染料の組み合わせを変えることによって、思ったとおりの色を表現できるノンジアミンヘルバが誕生しました。
■アレルギーの人はどれくらいいるの?
アレルギーを持つ人は年々増加している傾向にあります。予備軍も入れると日本人の半数以上がアレルギー体質と言われ、約3人に1人がアレルギーと診断されています。年々急増する傾向にあると言えるでしょう。
■カラーでのかぶれの原因は?
カラーによるかぶれなどの原因となるものには、次の3つが考えられます。染料(主にジアミン染料)の刺激、アルカリでの刺激、そして、過酸化水素の反応時の刺激です。
■白髪にはどのくらい入るのか?
暗い色調の色はありませんので、白髪をぼかす感じの明るい白髪染めとしてお使いいただけます。一番暗い色(クリスタルブラウン・レベル7)でも、ぼかす感じとなります。
■なぜ暗い色は無いのか?
重ね塗りしても暗くならないほどクリアで透明感があり、くすんだ色や青系統の色が出せないのでノンジアミンの限界といえるでしょう。
■褪色が少ないのはなぜ?
褪色する過程はジアミン系もノンジアミンも同じです。ただしジアミン系に比べてノンジアミンの方が、色素量が多いので持ちが良いと考えられます。
ノンジアミンカラーは退色がしやすかったり、選べる色味が少ないなどのデメリットはありますが、ジアミンアレルギーで今まで明るいカラーリングを楽しめなかったという方々には嬉しい登場と言えるのではないでしょうか。ぜひ一度、ノンジアミンカラーをお試しください。